小・中学生向けマンガ講座

「JAM日本アニメ・マンガ専門学校」の一室にて開催された、小・中学生向けマンガ講座。こちらの「小学生の部」には、6組の親子、計13名が参加されていました。

前に立って熱心にお話されているのは、JAM日本アニメ・マンガ専門学校の先生。
どうやらお題は「4コママンガ」のようです。

3つのタイプの4コママンガ。3コマ目までがすでに薄く描いてある状態の用紙が配られました。いずれも4コマ目が空白なので、「自分たちでオチを考えて描こう」というお題です。

タイプ1は告白シーン。
女子学生から「好きなの！」と言われた男子学生。「木村…」に続く言葉は…?!

タイプ2は転校生がやってきたシーン。
怖そうな見た目の転校生。「なんかすげーやつがきたな…」と思いきや、彼が熱心に読んでいる本のタイトルが「ともだちをつくる本」。それを見てクラスメイトは…?!

タイプ3はじゃんけんシーン。
真剣な表情とものすごい勢いでじゃんけんをする男子学生2人。3コマ目の「ポン」で勝敗は決まりましたが、一体これは何のじゃんけん…?!

3コマ目までは全て先生が作ってくださったそうです。
参加者はまず、このタイプ1～3のうち1つに絞ってオチを考えます。オチが決まったら、鉛筆で下描きをします。下描きが完成したら「ペン入れ」です。

ペン入れの前には、先生がお手本を。
参加者全員が先生の手元を見つめます。

先生からは、「錆止めの薬を取るために、ペン先を拭いてからインクを付けること」「手前のものからペンを入れていくこと」「ガリガリという音が鳴っても大丈夫。これがペン入れの音」というようなアドバイスをもらい、参加者の皆さんもペン入れを始めました。

みんな真剣でした。
教室の中もずっと静か。

先生は教室の中を見回りながら、
「擬態語・擬音語の書き文字を入れることでマンガらしくなるね」
「紙をくるくる回して描くといいよ。自分が描きやすい角度があるから」
「インクが切れたらインクをつけて、また描きましょう。インクをつけながら描くから、このGペンのことを“つけペン”とも呼ぶんです」
と、個別にアドバイスをしたり、教室全体に向けて声を掛けたりされていました。

最後に、先生が描いてらっしゃった4コマ目を覗いてみると…

おぉ…。
先生が選んだのは、パターン3のじゃんけんシーン。
4コマ目は負けた相手が爆発するオチでした。
命がけのじゃんけん、怖い…（笑）。

参加者の皆さんは、約1時間の時間内に全て仕上げることはなかなか難しかったようですが、お土産にGペンのペン先をもらってうれしそうに帰って行かれました。

ペンの本体とインクを購入して、おうちでも腕を磨いてくださいね！
「漫画家さんは絵が上手いのではなくて、線が上手い、とも言われています」
と先生も仰っていたので、Gペンで線を描く練習が大切なんだと思います。

ご参加ありがとうございました！